転職を成功させたホームヘルパーはホッとした気持ちで仕事に励もうとしているかもしれません。しかし、新たな土地での仕事では慣れない点もあり、比較的経験が浅い人は慎重に仕事を進めると良いでしょう。
まず優先的に状況を把握しておきたいのが担当地域の地理です。
ホームヘルパーは車で移動しながら介護にあたるのが通例のため、要介護者の自宅間をスムーズに移動しなければなりません。カーナビが付属している車も多いですが、緊急時の対応に備えてカーナビに頼らない運転ができると望ましいといえます。
また、転職直後は担当する要介護者が全員初対面のため、信頼関係をゼロから築いていく必要があります。
この段階では、要介護者やその家族の性格を把握するのにやや苦労する傾向があります。全員とスムーズなコミュニケーションをとれるとは限らないので、ある程度の時間をかけてゆっくりと心理的な距離を縮めることが大切です。
担当する要介護者について、前任者などが残した資料があるならしっかりと読んでおきましょう。
コミュニケーションが難しい担当者がいる場合は、ひとりで悩まずに上司に相談しながら解決を目指します。
場合によってはヘルパーの交代を望まれることもあるでしょう。しかしそのような状況になっても過度に落ち込む必要はありません。介護の現場は人と人との触れあいなので、どうしても相性の問題が避けられないからです。
新たに担当する要介護者のサポートを通じて、自分の介護スキルを高めるように努力を続けましょう。